ホームセンター社員が大阪地震当日に最も売れた防災グッズを紹介

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消費者視点ではなく、ホームセンターの店側からの視点で、実際の震災時にはどんな商品が特需で売れるのか、

また欠品することで購入できない可能性がある防災グッズや保存食はなにか?というまとめ

今後の為に書き残しておこうかと思います。

 

2018年6月18日朝、大阪北部での地震によってホームセンターに限らず小売店では様々なモノが売れ、欠品によって日常生活に必要なモノがなくなり困った方も多いかと思います。

災害グッズのランキングではなく、災害時にこんなものが欠品するよ、というモノをまとめることで、災害後の日常生活に支障がないように参考にしてもらえたらな、と思います。

もちろん、小売業の担当者にとっても災害前後の在庫管理に役立ったら嬉しいです。

 

災害直後に起こる、買い溜め特需での欠品という「小さな災害」

地震や災害が起きると必ず防災グッズや保存食、簡易な食料品、日用品が飛ぶように売れます。

今後起こりうる震災特需の欠品によって、日常生活に必要なモノが手に入らなくなる前に買いだめが起きるからです。

 

そうすると、本当に“今”必要な方へ必要なモノがいきわたらなくなってしまいますね。

災害後には限られた物資しかない中、誰かの買いだめにより誰が困る状況となるのは、販売する側として少し疑問に思いました。かといって安易に購入数の制限もかけれません。 

これを自力で防ぐには、普段からの物資の備蓄以外ありません。

 

ホームセンターで最速で完売するのは「2Lの水」

開店前に地震が起きて、お店がオープンして昼過ぎには完売。

なんと、普段一週間かけて売れる数の在庫がたった3、4時間程度で飛ぶように売れました。

これでは災害対策とか関係なく毎日普通に消費する分の飲み水が買えず、困った方もおられたはずです。

防災グッズももちろん備えておくべきですが、最優先で普段からストックすべきモノは、間違いなく水だと言えます。

地震などの後に災害自体のダメージがなくても、日常生活に支障がでるからです。

 

ちなみに、2Lのお茶やジュース類は品薄とはいえ在庫はありましたが、おそらく避難生活者が多数でる状況であれば飲料すべてなくなっていたでしょう。

ジュース類やお茶は飲む分にはいいですが災害時に断水した場合、手洗いなど飲む以外の用途に使うので、やはり水でなくてはいけないんですね。

 

次に欠品するのは「カップ麺」と「レンチンパックご飯」「保存食」

食料品としては、保存食よりも先にカップ麺が欠品しました。

初めて、普段大量の在庫を抱えてる食料品の売場の棚がからっぽになっているのを見ました。。。汗

この辺りは、いわゆる「防災用品備蓄リスト」とか言われているものと、実際にお店で無くなるモノの差かと思いました。

今回は避難生活者多数、という状況ではないので、今後日常で消費しやすいモノはとりあえず家に置いとこうと思って買いやすかったのかな、と。

普段からカップ麺やレンチンご飯を食べている方は、災害後は手に入りにくいと思っといたほうがいいです。

 

直接地震に直接関係するモノ、「家具転倒防止突っ張り棒」「ガラス飛散防止フィルム」

飲食物の次に飛ぶように売れたのは、タンスや本棚など家具の天板と天井の間に入れて

地震の際に転倒しないようにする「耐震突っ張り棒」です。

普段から対策しないと地震が起きてからでは遅いのですが、それでも購入する方は多いのです。 

 

この家具転倒防止突っ張り棒をしてたら絶対倒れないわけではないですよ

やらないより全然良い、というだけです。根本的にベッドのそばにタンスや本棚は置かないで下さい。いくら部屋が狭くても命に関わりますからね。 

ちなみに、ホームセンターの店員としておすすめなのは上の突っ張り棒よりもこちら。

突っ張り棒、地震で家全体がしなるように揺れると外れてしまう可能性もありますからね。

 

ガラス飛散防止フィルムも一瞬で売れました。

ガラスが割れて飛び散ると家の中が大変危険です。

 

「ガスボンベ」と「カセットコンロ」

ガスボンベもカセットコンロも最安値の物のみ欠品し、高価格帯の物のみ品薄状態で残ってました。

ガスが止まると水しかでませんから、お湯を沸かす用途として備えておきたいモノです。

特にガスボンベは飲食店で使ったり、普段からカセットコンロを使っている一人暮らしの方などは無くなると困るかと思いますので置いときたいですね。

 

電気関係では「乾電池」「懐中電灯」「スマホ用充電池」

懐中電灯がよく売れるのですが、スマホで代用できるのでは…?とも思いました。

個人的にはスマホバッテリーの方が災害後には必要度が高いかと。ライトもついてるし連絡手段は必須ですからね。

スマホを一回充電したら電池容量なくなるようなのじゃなくて、数回満充電できる大容量のモバイルバッテリーが人気でした。

災害時には次にいつ充電できるかもわからないですし、普段使いでもカバンにいれっぱで充電忘れてても問題ないのは超便利です。

乾電池は災害対策としてではなく、普通に今使いたいお客さんが欠品して買えず困ってました。

 

「簡易トイレ」「水缶、水タンク」

簡易トイレはポケットに入るような袋タイプの物がすぐになくなりました。簡易な便座付きのものは売れず。

水タンクは、レジャー・キャンプ用の簡易なものが人気で、やはり災害対策というだけでなくレジャー用としても使えるから持っててもいいと感じた方が多いのでは、と思いました。

 

まとめ・水道、ガス、電気の順で商品がなくなっていく

結局、インフラの水道・ガス・電気の順番で関連品が売れていくんだなと感じました。

災害備蓄も大事ですが、災害後は被災していない近隣地域でも日常で使うものが手に入りにくい、ということは覚えておいた方が良いでしょう。

飲食店をやってはるお客さんが、最安値のガスボンベがなくて、イワタニなどの高いガスボンベなんか使ったら利益減って困るわ!と言ってはるのが印象的でした。

 あと、欠品はしてないのですが、ティッシュとトイレットペーパーもバカ売れしてたので、この辺は被災してない地域でも普段から家にストックしておいた方がいいですね。

 

備えあれば憂いなしということで、ちょっとの手間と千円~数千円でできる対策はしておきましょう。

 

 

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